自己啓発書の最高峰『思考は現実化する』。
それでも、なぜ多くの人は成功できないのでしょうか。
本当に成功の法則は誰にでも当てはまるのでしょうか。

ナポレオン・ヒル
第1条 実現したい願望をはっきりさせる
はい。この段階で脱落しました。実現したい願望が見当たりませんでした。このステージをクリアしないと第2条に進むことができません。
私の場合は、何かで成功したいから本を読むのではなく、成功者の思考回路を知りたいから読む、といった感じです。
もちろん、学ぶところが多いのは事実です。成功哲学書を読むと気分も良くなる。数日で忘れてしまいますが。
努力と才能だけでは不十分
成功哲学書の多くは、成功者たちに共通する点を探り、体系化したものが多いという印象があります。
例えば努力。成功者たちに絶対的に共通する資質です。ボクシング漫画「はじめの一歩」にこんなセリフがありました。
努力したものが全て報われるとは限らん。しかし!成功した者は皆すべからく努力しておる!!
おっしゃる通りです。まぎれもなく名言ですが、ひねくれた性格のせいか、逆から読んでしまいます。
成功した者は皆すべからく努力しておる。しかし!努力したものが全て報われるとは限らん!!
元ボクシング世界チャンピオン、畑山隆則さんは言いました。才能のないヤツは100年やっても無理!
これまた名言です。では努力と才能があれば成功するのでしょうか?
畑山さんがまだ無名だった時代。ボクシングの名門、ヨネクラジムに通っていたそうです。そこは何百人もの生徒がひしめく場所でした。
畑山さんはこう思ったそうです。突出した才能があれば、必ず指導者の目に止まるはずだと。
そう信じて、ひたすら練習に励むのですが、誰からも声が掛からず。スパーリングすらさせてもらえません。
自分の才能を見抜けない指導者たちが悪い!と畑山さんは京浜川崎ジムへ移籍します。
そこで名トレーナー、柳 和龍(ユ・ファヨン)氏に見い出されます。これが運命の出会い。そこから世界チャンピオンまでの物語が始まります。
当時を振り返り、畑山さんは「目に見えない力に導かれた」と語っています。
マスターマインドの重要性
『思考は現実化する』の中で、マスターマインドという言葉が出てきます。『同じ目標を実現するための、二人ないしはそれ以上の協力関係』という意味だそうです。
過去、マスターマインドなしに偉大な力を発揮した人はいないと、この本では断言しています。しかし、そのような仲間に出会えるかどうかは運次第。
才能と努力、そして運。様々な要因が畑山さんを世界チャンピオンへと導きました。私はそれを運命と呼びます。
成功の法則はあるのか?
潜在意識に願望を植え付けることで、運を引き寄せるという考えも否定はしません。しかしそれすら運命の手中にあると、私は思うのです。
成功者の多くが、運命だったと語るのをよく聞きます。幸運な出来事があまりにも重なり過ぎて、偶然とは思えないからです。
運命とは、人の力を超えた大きな流れのようなものです。
その流れに乗らなければ、どれほど成功の法則を実践したところで、成功者にはなれない。それが私の考えです。
これが、『思考は現実化する』を読んでも成功しない理由だと、私は思うのです。
私だって一歩違えば、成功者になっていたのかもしれません。けれども今こうしているのも、何か大きな流れの中にあるのかもしれません。
はじめの一歩を踏み出す
成功するしないは別として、多くの人は何かに情熱を注ぎたいと思っています。しかしその”何か”が見つからない人はどうすればいいのでしょうか?
私がブログを書くとき、テーマ以外に何を書くかは決めていません。起承転結でいえば「起」くらいなもんです。
ピカソはこう言いました。「何を描きたいかは、描き始めるまで分からない」と。
私も同じで、書きながら見えてくることがよくあります。その結果、最初に考えたものとは全然違う内容になって、テーマ自体を変えることもあります。
ブログですらそうであるならば、やってみて初めて見えてくる景色もあるはず。行動するからこそ展開が生まれるわけです。
『思考は現実化する』の鉄の掟、第1条『実現したい願望をはっきりさせる』と言われたところで、願望がない。
そんな私に無かったのは、願望ではなく動くことだったのかも。
であるならば、少しでも興味があれば「とりあえずやってみる」という軽いフットワークが大切かもしれません。
自分でも知らなかった、思わぬ才能に気づくかもしれませんね。
