これだけを見ると、新型コロナウイルスに感染すれば、100万人あたり、834名が心筋炎を発症すると、誰もが思うことでしょう。
しかし、このグラフにはトリックがあります。834名という数字は、入院患者数を分母に計算したものなのです。
新型コロナウイルスで入院した患者、15歳から39歳の男性、4798名のうち心筋炎を発症した数が4名。
もし仮に100万人が入院した場合、834名となるという計算です。
しかしです。この年齢の男性が、100万人も入院することがあり得るでしょうか?単純計算で16人に1人が入院することになります。今の現状と、大きくかけ離れています。
そもそも、入院患者とワクチン接種者を比較すること自体がおかしい。普通であれば、新型コロナ陽性者数と比較するはずです。
なぜこのようなグラフが作成されたのか?理由は簡単。ワクチンでの心筋炎の数を少なく見せたいからです。
さすがに、これは酷いです。国会答弁でも指摘されていました。新型コロナよりも、ワクチンの方が心筋炎の発症率が高いというのが事実です。
私はワクチンが危険だと主張したいのではありません。問題を小さく見せるために、印象操作を行うことが危険だと言いたいのです。
この隠ぺい体質こそが、ウイルスよりも真に恐れるべき病です。
映画に学ぶ
この前テレビを見ていたら、厚生労働省のグラフを鵜呑みにした不勉強な医者が、この話をしていました。
「新型コロナに感染した場合、100万人当たり834名が心筋炎になる。」と声高らかに発言。
間違った情報が、全国へ垂れ流されました。しかし一度、拡散されたデマはなかなか収拾がつきません。
ふと昔に見た映画、「ダウト~あるカトリックの学校で~」の中のワンシーンを思い出しました。
フリン神父の説教が印象的。くれぐれも不用意は発言には気を付けたいものです。