物事には順序というものがあります。家を建てるなら土台から。子供に計算を教えるなら足し算から。
おならは片尻あげてから。
「大草原の小さな家」もしかり。初めて観るにあたり、どのエピソードから観ればいいのか、正しい順序というものがあります。

1話完結なのに、なぜ順序が必要なのでしょうか?
ドラマを好きになるかどうかの分かれ目は、いかに最初に面白いエピソードを観るかにかかってくるからです。
終わりよければすべてよし、とは言いますが、同じくらいに始まりが重要なのです。
そこで今回は「大草原の小さな家」をまだ観ていない初心者が、どのエピソードをどの順番で観るのがベストなのか、解説したいと思います。
シーズン2 第13話『いつわりの友情』
シーズン1をすっ飛ばして、まずは「いつわりの友情」を最初に観ることを、お勧めします。

その理由は、私自身が最初に観たエピソードだからです。
30年以上前のことですが、今でも鮮明に覚えています。「大草原の小さな家」に、完全に魅了された瞬間です。
ローラの恋を描いた作品の中で、私がもっとも好きなエピソードです。
意地悪ネリーのすさまじい根性の悪さや、裏切りに傷つけられるローラ、その時にお父さんが取った行動など、見どころ満載です。
シーズン1 第2話『わたしの母さん』
次に観て欲しいエピソードが「わたしの母さん」。この物語の主役はローラの母、キャロライン。
キャロラインを主役にした作品は、いくつかありますが、これはその代表作。

事実、キャロライン役を演じる、カレン・グラッスルさんも、このエピソードが一番好きだと言っていたそうです。
最近のコマーシャルで、授業参観日に、子供がお母さんを題材にして作文を読む、なんてものがあります。
感動的なシーンで話題になったそうですが、実はこのエピソードのパクリです。(違うか?)
母の愛を感じる名作です。
シーズン2 第1話『町一番の金持ち』
必ず観てほしいエピソードが「町一番の金持ち」です。

この作品には「大草原の小さな家」の魅力の本質が描かれています。すなわち、家族の絆です。
もし私が「大草原の小さな家」の全作品の中で、もっとも好きなエピソードは何かと聞かれたら「町一番の金持ち」と答えるでしょう。
大手取引先の倒産により、借金を背負うインガルス一家。それでも、家族みんなで力を合わせ、汗水流して懸命に働く姿が美しい。
シーズン4 第16話『母さんの初恋』
ここまでくれば「大草原の小さな家」の魅力が分かって頂けたことでしょう。しかし十分ではありません。
主人公ローラの起源(ルーツ)を知る必要があるからです。そのためには「母さんの初恋」を観なければいけません。
私はこのエピソードを、『大草原の小さな家ビギニング』と勝手に命名。
チャールズとキャロラインの若き日の物語。二人の出会いと、恋に落ちるまでの姿が描かれています。

ちなみに、チャールズを演じていたのは、のちにアルバート役を演じるマシュー・ラボートーさん。良い味出してます。
キャロライン役を演じたのは、シーズン3「悪夢のオルゴール」で発話障害を持つ少女、アンナ役だった、ケイティ・カーツマンさん。

実写版、アルプスの少女ハイジでは主演を務めるなど、彼女の魅力を堪能できる作品でもあります。
第13・14話(前編・後編)『ローラの祈り』
いよいよ、長編ものに挑戦する段階が来ました。1時間36分の長丁場。
私の推測では「ローラの祈り」が全シリーズの中で、最も人気がある作品のように思えます。
謎の多い物語で、当時の同級生たちと、意見交換をした記憶があります。

ローラに弟が生まれます。父チャールズは息子に夢中でローラにかまってくれません。やきもちを焼くローラ。
やがて弟は、原因不明の病気を患います。弟のためにお祈りをしないローラ。その後、弟は天に召されます。
弟が亡くなったのは、お祈りをしなかったからだと、自分を責めるローラ。神様に自分と弟を交換してもらうために、家出をします。
ローラの純粋な心に、胸が打たれる感動作ですね。
シーズン3 第5話『こわい夢』
良い流れで来てたとしても、思わぬ所で足をすくわれた、なんて事はよくある話です。
それを回避するためには、駄作も知っておかなければなりません。その代表作が「こわい夢」。
オルソン夫人が、ネルスに剣で首をはねられるという話。実にくだらない。くだらな過ぎて、芸術的。

レビューを読むと、この作品を観て、ドラマを観るのを中断した人もいるそうです。恐ろしいほどの破壊力。
いざ鑑賞の時
「大草原の小さな家」を初めて観る方だけではなく、もう一度、観てみようという方も、この順序どおりに鑑賞することをお勧めします。
改めてこのドラマの素晴らしさを、再認識して頂けることでしょう。
